2020年ルミロック注染ゆかた新柄4柄。
「レオパードファミリー」「伝達革命」「プロメテウス」「オクトパスドリーム」と今季は大胆で壮大なテーマに取り組みました。
大きく四角く見える、ハングルの文字は1446年に李氏朝鮮第4代国王の世宗が「訓民正音」の名で出した、いわゆるお布令、これからは文字は漢字を使わずハングルに変えようというものです。
当時、高級官僚は中国の漢字を使っていましたが、国王が文字を開発し、広く人民に広め、自国文字として流通させたというのは、本当にすごいことだと思います。
また、楔形文字、アルファベット、グーテンベルグの印刷術が変えた世界を想像します。前と後。
確実に世界は変化していきます。
そして、どれも「広く情報を行き渡らせたい」と思う強い心が動かしました。
インターネットが普及して、自動翻訳で大抵の国の人の言語が翻訳される今、さて昔の人が想像した未来に私たちは近づいているのでしょうか?
━ デザイナー 芝崎るみ
ネコ科の親子は仲良しです。
文様が混ざり合い、どちらの斑点か分からなくなってしまいました。
そして文様が溢れ出し、着ている人を満たします。
私もファミリーになりたいです。
━ デザイナー 芝崎るみ
ヒョウ柄というと攻撃的なイメージがあるかと思いますが、よく見るとかわいらしいヒョウの家族が見えてきます。
火についての記述、ギリシャ神話のエピソードです。
ギリシア神話の主神たる全知全能の存在、ゼウス。彼から火をくすねたプロメテウスは、ゼウスの怒りを買い、肝臓を鷲につつかれることとなります。
ギリシャ神話にでてくる炎のイメージは、ゼウスの雷とともに激しく、人間が制御できない自然のエネルギーとして語られるのです。
はたして、人類はその炎を使いこなせているのでしょうか?
火から生まれたトカゲ、サラマンダーがこっそり微笑んでいます。古代ヨーロッパでは火の中で生きることができる生物と考えられてました。体温があまりに冷たいようで、火の中もへっちゃらです。火を扱う鍵がそこにあるかもしれません。
━ デザイナー 芝崎るみ
2019年、アメリカの海洋生物学者デイヴィッド・シェール博士は、睡眠中に体の色が変化するタコを発見しました。
さて、タコはどんな夢を見るのでしょう?
波文様と混ざり合うタコの気持ち良さそうな形を図案にしました。
━ デザイナー 芝崎るみ