「KIMONOMIK」（キモノミック）とは−上から読んでも下から読んでもの回文です。
昨年(2020年)、クリストファー・ノーラン監督脚本「TENET」を見て、感動しました。
さて私達はひょっとしてこの映画の、着物編の活動だったのでは？と考えたのです。
伝統は、無理して背負って先の人に残すという重たいイメージがありました。
たぶんそうじゃなくて、過去にとっては未来の私達が、それを良いと思って、その活動を評価し、その中に入って遊んでたことだと認識しなおしました。
また、作ったものを残した場合、すでに未来の人とコンタクトを取っていることとなります。現在が過去と未来をたっぷり含んだ「今」となるのです。いや、なっていたのです。
産業革命や銀行、保険業などすすむにつれて、未来は「過去の借金をうすく負担してくれる別人」みたいなのと、科学による「2001年近未来」、また手塚治虫「火の鳥未来編」といった良いけど疲れる未来っていうのがありました。
期せずしてそのイメージが、ウイルスにより変容すると思われます。過去ー現在ー未来、というような数直線がおなじみの時間軸です。そうじゃなくて、なんか垂直軸みたいな、逆に今しか無いみたいな、そうだな縄文人みたいな（をいおい）、こうなるといいよねを積み重ねたいと思います。
映画「TENET」を見て、今までの自分の時間軸についての考えが古いことを思いました。その監督、クリストファー・ノーラン映画は結構見てますが、感謝したいです。たっぷりお礼したい。
急にSFですが、みなさんもなんかあるでしょう？偶然にしてはおかしいと後から思うこと・・私にもニールが来てたんじゃないかと思うことあり、そうじゃなければなんとなく決めた住まいが、熊谷好博士の家ってどういう？・・何となく行ったゼミでとか・・何となく作った浴衣がとか・・そうか、ニールと合うには「なんとなく」が大事なんですね。
過去も未来も、主役も脇役も関係なく、みんなが主役で、人類（地球）を守りたい気持ちでいっぱいです。
たぶん、「KIMONOTIMES」劇団美意識の佐藤さんは特に、文脈を見るのに優れた方、私以外の他の方も、「なんだいまさら」と思う方も多いと思います。ルミロック自体の活動は変わらないし、「今更何を言っている」とルミロックから言われてしまいそうです。
というわけで、2021年のツアータイトルを「KIMONOMIK」といたしました。
伝統は変化しますが、素晴らしい仕事は残して評価し、味わい生きていこうではないですか。
個人情報はすべて、検索できるようにファイリングされ、ビッグデータでも個別でも取り出せ、この量子コンピュータの中に入って管理されるだろう。
人生の回答に対して、これからどう向き合うかが問題だ。
亀甲占い、ルーン文字、八卦・・色々な占いを駆使して、未来予測のもとに計画してきた。
いつか、量子コンピュータが導き出した未来も、そのような占い扱いになる日がくるだろう。
自分の足元に未来があると。
大きく勢いのある筆文字で「観世音菩薩」と書いてある勇壮なゆかたです。
大きく勢いのある筆文字で「観世音菩薩」と書いてある勇壮なゆかたです。
粋に、ダイナミックに着こなしてください。
歌舞伎でおなじみ、景清（藤原、または鬼薊）や丹下左膳など、無頼で強い「悪ヒーロー」がよく着ている、観世音菩薩の着物。
その文字をゆかたに、でっかく配置しました。
私達も、困ったときは強いヒーローを呼ぼうではありませんか。
MODEL:今野 氷華
風合いの柔らかい、知多木綿の別注生地で染めております。
繊細な赤と青の線がからみあう美しい染色です。
思い切って大胆に着こなしてください。
動脈と静脈がからまり、出会う瞬間。
エロティックで静かな世界を、ゆかたで表現してみました。
注染の限界まで毛細血管を表現してみました。
MODEL:HaRuKi
植物には毛状突起がある。
トマトやキュウリ、ナスのザラザラした感触はおなじみだろう。
どうやら大変大事な使命があるらしく、植物学の人たちは研究を続けている。
さて昔奄美大島に訪問した際に、金作原の原生林ツアーに行った。
このときは粘菌類だったか、木の後ろから垂直にきらきらと光る、蜘蛛の巣のようなラインが見え、写真に撮ろうとしたがまったく写らなかった。
触ることはしなかったが確かに垂直に何かが下が伸びていた。
植物生物問わず、何か境界線というのは私達が思うのとは違い全然別の作用があるようだ。
マスクにより人間のトリコームがほぼ消され、私達はどのように変容していくのであろうか。
MODEL:HaRuKi
海中生物の、哺乳類では最強、食物連鎖のてっぺんのオルカ。
狩りはダイナミックで、イワシの群れを集団で囲い込み、しっぽの波動で失神させ捕獲する。
その共同作業は阿吽の呼吸、野生を失った人間から見れば恐ろしく美しいその様子に、哺乳類の最高峰として尊敬するものである。
MODEL:HaRuKi
うねるような龍をモノトーンの線描きで染めて（抜染して）もらいました。
江戸っぽい意匠は、のぼり旗のような勇壮な雰囲気です。
立体感が心地いい、背中だけの龍の柄です。
鯉から変身、滝に登って龍になる、というおめでたい柄です。
何年か前に作り、今回型紙を彫り直し、色も変えて染めました。
着る人を龍に見立てて、この図案には龍の顔はありません。
反物について
ルミロックの注染ゆかたは、木綿や麻の天然繊維でできています。約38センチの幅の反物は、静岡県や愛知県の産地で生産した浴衣用の反物です。全ての柄は、男女ともにお作りすることができます。 定番お仕立てサイズも女子で5タイプ、男子で5タイプご用意。そして、マイサイズ対応で1反で作れるのは、最大で男子で約190センチ、女子で175センチくらいの方まで対応（裄は、72センチくらいまで。ヒップは、120センチくらいまで）。 また反物でも販売しておりますので、ご自身でお仕立てや、お知り合いの和裁士の方にお願いして仕立ててもよろしいかと思います。
