浅田彰「逃走論-スキゾ・キッズの冒険」から38年が立とうとしております。 逃走した先で、どういうことになったのか?そもそも、逃走できたのか総括するのも心苦しい次第です。 パラノイア世界とは違うことろ、全部まとめて「スキゾニア」と名付けました。
着物を着るというのはどういうことか。 ルミロックでは「さかさまの国」「KIMONOMIK」等、ツアータイトルを考えています。 規範の多い着物ですが、スキゾニアでは、散り散りになりながら非流行の浴衣や着物を着てしまうのです。 巨木の上で一服してるメンバーをイラストにしました。 木の上でゆっくり休み、また降りたら冒険が始まります。
ショタ・ルスタヴェリによって12世紀から13世紀にかけて書かれたグルジア語の叙事詩です。
アラブの王様が、旅先で出会ったインドの王子タリエル(豹皮の騎士)がインドの王女ネスタン・ダレジャンを捜し求めるのを助け、自身もアラブの王女ティナティンと結ばれるまでを描いた物語。
「グルジアには、桃太郎みたいな昔話はありますか?」と、グルジアに詳しい人にお聞きましたが、とても長い昔話でした。
グルジアのモチーフを散りばめ、古いヨーロッパの雰囲気を出せたらと思い描きました。
剣や甲冑、日本で言うと伝統工芸の文様がとても美しいです。
石に埋まったエクスカリバーを抜き取った時に剣が光りを放つ。
「アーサー王物語」、この古いヨーロッパの話は、中学校の時に好きだった本です。
この山場にはドキドキしました。
最初は帯にちょうどいい具合の斜めの縞、それを刀に見立ててすこし幅を広げて作った柄です。
まるで稲妻が光ったようにジグザグにして、上下左右送りをつけて出来上がりました。
グラフィカルな柄はルミロックでは久しぶり(チェッカー柄以来)です。
シャープに着こなしてください。
大きな百合が空から飛んできました。
後ろには羽が生えているようです。
レオナルドダビンチの「受胎告知」を参考に、15世紀のヨーロッパのイメージを書いています。
空一面に星なのか、エネルギーが降ってきます。
マリア信仰は世界でとても広く、イスラム教においても尊敬する模範的女性だそうです。
母を崇めるというのは、世界的にも普遍的な考えではないでしょうか。
マリアを通じて、世界がもっと融和する可能性はあるのでしょうか。
歌舞伎十八番の一つ、義経(牛若丸)と弁慶の話。
源頼朝の怒りを買った源義経一行が、北陸を通って奥州へ逃げる際の加賀国の、安宅の関(石川県小松市)での物語である。
義経一行は武蔵坊弁慶を先頭に山伏の姿で通り抜けようとする。
辿り着いた関で、弁慶は焼失した東大寺再建のための勧進を行っていると言う。
しかし、関守の富樫左衛門の元には既に義経一行が山伏姿であるという情報が届いており、山伏は通行罷りならぬと厳命する。
これに憤慨した弁慶は仲間と富樫調伏の呪文を唱え、疑いを晴らそうとする。
感心した富樫は先の弁慶の言葉を思い出し、勧進帳を読んでみるよう命じる。
弁慶はたまたま持っていた巻物を勧進帳であるかのように装い、朗々と読み上げる(勧進帳読上げ)。
なおも疑う富樫は山伏の心得や秘密の呪文について問いただすが、弁慶は淀みなく答える(山伏問答)。
富樫は通行を許すが、部下の一人が強力(ごうりき、義経)に疑いをかけた。
弁慶は主君の義経を金剛杖で叩き、その疑いを晴らすのでした。
ここでは義経は牛若丸時代のシルエットで登場します。 弁慶格子やつづら、勧進帳などお馴染みのアイテムが並んでいます。 粋に着こなしてください。