注染という染め方は明治時代に開発された手法です。型染めの一種ですが、ちょっとした量産に適したやり方はプリミティブな要素を残しながら、新しいデザインを受け止めてくれる、実に魅力的な手法です。ルミロックでは当初からこの染め方により、浴衣を制作してまいりました。
デザイナー芝崎は、はじめの数年は型友禅の図案家として修行しておりました。独立した際に人形町でいただいた仕事が浴衣と手拭い。江戸な気風はそこから学んでいきます。折り返しの手法、白黒ではっきり描くやりかたに魅力を覚え、オリジナルのルミロックの柄として、注染ゆかたは125柄となりました。取り組んでから18年ほど経ちますが、まだ未開拓な部分がある、単純で不思議なテキスタイル、注染の手法だと考えています。
「本染め」と名付けられ、裏まで染料が浸透した生地は、風で裾がたなびいてもカッコいい。
江戸時代からつづく長板染めの、藍瓶にドボンとつけたやりかたを踏襲し、浴衣らしい着姿を演出してくれます。また、仕立て直し———擦れたり汚れたりしても、まるっと裏返して仕立て直しもできる、まことにSDGsな生地なのです。
いつか形にしたい、小栗判官照手姫縁起。一度死んで蘇る。それも、温泉巡りをして若武者に戻るという素敵なお話。温泉好きもここからきてるかもしれません。
武家出身、岩佐又兵衛のフレッシュな、エネルギッシュな絵巻物がすばらしく、荒馬に乗るシーンを切り出しました。
あまり浴衣の構図にせず、絵巻物を着ているような印象になると面白いと思います。「安土桃山」のエネルギー、たっぷりと吸い込んでください。
不思議の国のアリスの原画、印刷の原盤をみてハッとしました。「日本の浮世絵よりも細かく、しっかりとペン書きのまま印刷している・・」これではいけない、注染でもなにかやらねば・・工場と何度かすり合わせ、はたして染まるか染まらないか・・・結果はなんと素晴らしい、銅版画とまではいきませんが、細かい木版くらいに、注染でもそまったのです!
ペン書きの味もそのままに、アリスが鏡の中と外、軽く微笑んでたたずんでおります。影と光の部分の描写もうまく再現できました。
構図はスクエアな感じ、写真はアトリエで考えた「最適なお仕立て構図」で作りましたが、いかがでしょうか。みなさまも「最適な構図」を考えていただき、お仕立ていただけたらと思います。
氷河期を生き残った人類。
そのころは巨大生物が多く存在し、マンモス、サーベルタイガー、オオツノジカなどが闊歩していました。マンモスの骨や皮で家を作る、寒冷地に住んでいた人類は何を考えていたのでしょうか。氷の中、スマホも地図も、薬も水道もガスもないのです。生き抜くノウハウ、バイタリティを私たちは持っていたのです。
表現は、2度染でレトロな3D画像を作り出しました。可愛らしい仕上がりとなっています。ご購入の方には、3Dメガネが付属しております。どうぞ楽しい夏をお過ごしください。
80年代、バイクメーカーは各社新しいモデルでバイクライフを提案していきます。
仮面ライダーは70年代、それをみて育った世代がバイクに乗るようになってきます。原付も足を揃えておしゃれに乗るタイプ、小型は山や川に出かけるモトクロス、中型はスピード感あるデザインで、若者の心をくすぐります。
いい時代のオートバイを並べました。学生のアルバイト代はガソリンに消え、暴走族も夏の夜はうるさくて、多摩地区のオートバイ事情は今は考えられない盛り上がり。無鉄砲だけど、人との距離が近かった、楽しい時代です。